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2020/11/26(木)NEWS

2020年シーズンを振り返って 遠藤麻美監督インタビュー


「選手個々の個性を伸ばしながら、今シーズンで見えた課題に取り組んでいきたい」

―今シーズンは3年ぶりに1部リーグに復帰しました。全試合を終えて率直な感想は?

シーズンの後半しか試合がありませんでしたが、3年前の1勝よりも多く勝利できたのは、みんながすごく頑張ってくれたからこそで、素直に嬉しく思っています。結果的に1部リーグに残留することができました。ただ敗れた試合の中には、先制点を取ったのに勝ちきれなかった試合もありました。今シーズンでたくさん見えた課題に取り組み、来シーズンは勝てたであろうはずの試合をしっかり勝ちきれるようにしたいです。

―特に印象に残っている試合やシーンは何ですか?

SGホールディングスギャラクシースターズ戦で、野木選手が打ったサヨナラヒットが印象に残っています。この1勝目で「行けるぞ」という気持ちになり、一番嬉しい試合でした。その他では、2点先制した後の守備で弱さが出てしまい負けた試合、ここぞというところで守りきれなかった試合など、悔しいシーンのほうが多かった印象です。悔しい思いをする試合にならないよう、守りきれる力をつけていきます。



―今シーズンで得られたことは何ですか?

21人の選手一人ひとりが持つ個性を出せたことです。足の速い選手、小技が得意な選手、守備が上手な選手といった持ち味、個性を武器にして、21人全員総力で戦ったことが2勝につながりました。

―反省点や、見えた課題はありますか?

投手の反省点としてはフォアボール、デッドボールが多かったことです。制球力と緩急をもっとつけていかなければ、長いイニングを投げることができませんし、得点されることも多くなってしまいます。バッテリーが中心になり試合を作っていくことが今後の課題です。また打撃では、チーム打率は2割を超えているものの、長打が少なかったことです。今シーズンのホームランは野木選手の1本だけでしたし、チャンスの場面で長打が増えてくればもっと点が取れます。長打はこれまでも練習をしてきましたが、今後も引き続き大きな課題となりました。その中で、盗塁数は1部リーグでも上位に入る結果が出せました。こういった良い部分は来年も伸ばしつつ、課題に取り組んでいきます。

―来シーズンに向けての取り組みを教えてください

今シーズンで見えたピッチャーの制球の課題、野手の長打力の課題、それぞれをしっかりチーム全体に理解させて取り組みます。その上で各選手の個性を伸ばしていくことをポイントに、練習をしていきます。



―今シーズンは、コロナ禍の影響でほとんどの試合が無観客となりました。リモート応援してくれたファンへコメントをお願いします

今シーズンは初のリモート開催でしたが、思っていた以上にたくさんの方がネット中継を観てくださっていました。試合が終わった瞬間にたくさんのメッセージが届き、離れているところでもすごく気に掛けてくれているんだと嬉しく、感謝の気持ちです。これは無観客試合となって改めて感じられたことでした。試合会場に来てもらえなかったのは残念でしたが、皆さまからの応援が力になりました。来シーズンの開催形式はどうなるかまだ分かりませんが、スタンドでの応援が可能になれば足を運んでいただきたいです。リモート開催であっても皆さんの声は確実に届いていますので、来シーズンも熱い応援をよろしくお願いします。