NEWS

ニュース

2020/11/19(木)NEWS

2020年シーズンを振り返って #11藤嶋涼菜選手インタビュー


「今シーズンの一球一球には、自分だけでなくチーム全員の想いが入っていた」

―今シーズンは3年ぶりに1部リーグに復帰しました。全試合を終えて率直な感想は?

「このチームは勝てる」と意気込んでシーズンを迎えたのですが、開幕戦でいつも通りのピッチングができず、崩れてしまい、開幕戦からしばらくは後悔しかありませんでした。そのまましばらく切り替えられずに悔やんでばかりだったのですが、SGホールディングスギャラクシースターズ戦では「楽しく投げよう」という意識で投げて1勝目を挙げることができ、切り替えることができました。この試合では先に3人のピッチャーが登板し、自分につなげてくれました。3人がみんな笑顔で投げていたので「自分も楽しんで投げれば大丈夫」という気持ちになれたと思います。他のピッチャーや仲間が盛り上げてくれて、みんなで勝ちとった大きな1勝でした。



―特に印象に残っている試合やシーンは何ですか?

太陽誘電ソルフィーユ戦の6回裏ノーアウト満塁のシーンで、三振を取ったときにキャッチャーの鬼澤さんが「ナイスピー!」と言ってくれたときに鳥肌が立ちました。この回はノーアウトのまま2点を取られる苦しい展開でした。その後に三振を取り、その瞬間に鬼澤さんがかけてくれたこの言葉にすごくジーンときたことが印象に残っています。去年よりも球速が上がり、他の場面でも速球で三振が取れたときは気持ち良かったです。練習してきた成果を感じました。

―3年前よりも成長したと感じることは何ですか?

3年前は一度打たれると連打を浴びることが多かったのですが、今シーズンは1本打たれても気持ちを切り替えて次のバッターを押さえることができました。守っている野手や周りを信じて投げられたことが大きかったと思います。今シーズンは一球一球に、自分だけでなくチーム全員の想いが入っていた感じがします。また、3年前は大差で負けることがよくありましたが、今シーズンは先取点を取られても諦めずに打って守って、そしてベンチワークも頑張って、チームがひとつになって戦えました。



―反省点や、見えた課題はありますか?

開幕してすぐの頃は、初回に点を取られてしまって試合の流れを悪くしてしまったり、取れるアウトを取れなかったりしたことで失点につながり、勝てたはずの試合でも負けてしまいました。こういったことを今後の課題にしていきたいです。

―今シーズンは、コロナ禍の影響でほとんどの試合が無観客となりました。リモートで応援してくれたファンへコメントをお願いします

お客さんがいれば「いいところを見せなきゃ」と気合いが入りますし、打った瞬間もワーッと歓声が上がって、ベンチとスタンドに一体感がありますが、無観客試合は寂しく、物足りなさを感じました。今シーズンは後半戦のみの開催でしたが、リモート応援してくれた皆さんのおかげで3年前よりも多く勝利し、来シーズンも1部リーグに残留することになりました。ぜひ来シーズンも応援よろしくお願いします。