10月26日、静岡県の天城ドームで予備節が開催されました。予備節では第10節までに雨天順延となった振り替え試合が行われ、ブレイブべアリーズはこの日2試合に挑みます。
　天城ドームは全天候型の開閉式ドーム施設。ソフトボール日本代表チームが強化合宿に使用するなど、ソフトボールのメッカとして知られ、伊豆市の山中にあります。
　肌寒さを感じる中、この日1試合目のプレイボールが告げられたのは、10時30分。対戦相手は、12勝9敗、4位で決勝トーナメント進出を決めている「豊田自動織機シャイニングベガ」です。

先発バッテリーは白川・重石。
杉山がホームランで3試合連続安打！

　ブレイブべアリーズの先発バッテリーは、ピッチャー・白川果歩、キャッチャー・重石華子。1回表、白川は四球、スリーベースヒット、犠牲フライなどで3点を奪われます。
　スコアを3-0とされた1回裏、ブレイブべアリーズの攻撃。ショートゴロ、三振で2アウトを取られたものの、3番・杉山まれいがドームの屋根に直撃するホームラン！ベースを一周した杉山は選手たちのハイタッチの列に迎えられ、チームメイトと抱き合って歓声を上げます。

高岡のホームランで追加点！
続く中村もレフト前ヒット！

　3-1で迎えた2回表、白川はヒットと四球から犠牲フライを打たれ、1点を追加されます。
　しかし2回裏、この回の先頭バッター・高岡佑衣がホームラン！杉山に続くホームランにベンチ、スタンドは沸き上がります。さらに次のバッター・中村白は、フルカウントからレフトライン際へのヒット！しかし追加点とはならず、4-2で2回を終えました。

3回表、4回表を無失点に抑えた白川。
5回表途中から、藤嶋がマウンドに。

　3回表、白川は2本のヒットで1アウト2、3塁とされますが、後続をショートゴロ、ピッチャーゴロに打ち取り、無失点。4回表もヒットを打たれますが無失点で守り切ります。
　一方、ブレイブベアリーズも3回裏、4回裏と追加点を挙げることはできませんでした。
　5回表、白川はこの回の先頭バッターにツーベースヒットを打たれ、ピッチャー交代。藤嶋涼菜がマウンドに上がります。藤嶋はヒット、四球で2アウト満塁とされますが、後続をショートフライに打ち取り、無失点に抑えます。

山岡がライト前ヒット！
中村は好送球でダブルプレーに仕留める。

　5回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。2アウト後、原野友希の代打・山岡未歩がライト前ヒットを放ち、代走に原野が入ります。続く村井彩乃も快音を響かせますが、惜しくもサード正面。サードライナーに終わり、得点には至りませんでした。
　6回表、藤嶋はこの回最初のバッターに内野安打を打たれ、後続のサードゴロで1アウト2塁とされます。続くバッターが放った打球は、センターフライ。これをセンター・中村がキャッチするとボールをすかさず2塁へ。矢のような送球で飛び出したランナーを仕留め、ダブルプレー！藤嶋はこの回も無失点に抑え、4-2で6回裏を迎えます。

高岡がこの日2本目のヒット！
ベンチ・スタンド一体でピンチを切り抜ける。

　6回裏、2アウトから安井聖梨奈が四球で出塁すると、続く高岡がこの試合2本目となるセンター前ヒット！2アウト1、2塁としますが、無得点に終わります。
　7回表、藤嶋はこの回の先頭バッターを三球三振に切って取ると、続くバッターをレフトフライに打ち取ります。しかし後続に2者連続ヒットを打たれ、遠藤麻美監督がマウンドへ。選手だけでなく、スタンドも一体となった恒例の｢ヨーシッ！｣のコールで盛り上げると、次のバッターをサードゴロに仕留め、無失点。
　7回裏、最終回のブレイブベアリーズの攻撃。2アウトから代打・尾西未紗が四球で出塁するも、続く村井がレフトフライに倒れ、ゲームセット。1回裏、2回裏の2本のホームランで追い上げましたが逆転ならず、4-2での敗戦となりました。

＜試合後インタビュー＞

1回裏にホームランを放った、3試合連続ヒットの杉山まれい選手

「いつもみんなに助けてもらってばかりなので、私もチームに貢献したいと思っていました。2部リーグへの降格が決まりましたが、一年で1部に帰ってきます」

2回裏のホームランで追加点を挙げた高岡佑衣選手

「全力で振ろうと思い、打席に入りました。自分でも上手くミートできたと思います。チームみんなの思いがボールに乗って、ホームランとなりました」