岡山県・新見市憩いとふれあいの公園で、9月7日（金）～9日（日）に日程が組まれていた第3節。8日（土）から降りつづいた雨は徐々に激しくなり、9日（日）に予定されていた第3節4試合目は翌10日（月）に延期となりました。

　懸念されていた雨は10日早朝に上がり、強風は残っているものの、試合開始の10時30分には強い日差しが。対戦相手は、これまで4勝5敗の花王コスメ小田原です。

先発ピッチャー・藤嶋。
好投で無失点に抑える。

　ブレイブべアリーズの先発バッテリーは、ピッチャー・藤嶋涼菜、キャッチャー・重石華子。1回表、藤嶋は1番、2番バッターをそれぞれ内野ゴロに打ち取りテンポ良く2アウトにしますが、3番バッターが内野エラーにより出塁。2アウト1塁とされるも、4番をショートゴロに仕留め2塁フォースアウト。無失点で抑えます。

　1回裏のブレイブべアリーズの攻撃は、3人で終了し得点ならず。

　2回表の守備では、1アウト後ヒットで出塁を許しますが、後続をサードゴロ、三振に切って取り無失点。0-0で2回表を終えました。

江口、重石、中村、山本のヒットも得点ならず。
藤嶋は2イニング連続三者凡退！

　その後、ブレイブべアリーズは2回裏に江口裕里がセンター前ヒット、3回裏に重石がレフト前ヒット、中村白がセンター前ヒット、また4回裏には山本悠未がセンター前ヒットを放ちますが、得点には至りません。

　一方守っては、藤嶋が3回表、4回表を連続三者凡退に抑える好投。5回表も被安打1のみの無失点に抑えました。

中村のツーベースヒットから野木のタイムリーヒット！
そして安井が今節3本目のホームラン！

　0-0のまま迎えた5回裏、ブレイブべアリーズの攻撃は打順良く1番の中村から。中村は1ボールからの2球目を、3塁線に弾き返すツーベースヒット！その後1アウト3塁とし、代打に野木あやが告げられます。

　前の試合でも代打出場し、ヒットを打った野木。この打席でも、きっちりと役割を果たすライトへのタイムリーヒットを放ち、3塁ランナーの中村が帰って1点先制！

　なおも1アウト１塁とし、バッターボックスに立ったのは連日ホームランを打っている好調の安井聖梨奈。安井はここでも期待に応え、レフトオーバーとなるツーランホームランを放ちます！

　ブレイブべアリーズはこの回、待望の先取点、そして大きな追加点を上げ、スコアを0-3としました。

リリーフ・山田蓮が最後のバッターを三振に！
無傷の10連勝を達成！

　6回表、6回裏と両チーム無得点で迎えた7回表。ブレイブべアリーズのマウンドには山田蓮が上がりました。山田蓮はこの回最初のバッターから三振を奪いますが、次のバッターにツーベースヒットを打たれます。後続はショートゴロに打ち取りますが、その後味方のエラーで出塁され、2アウト1、3塁。一打同点のピンチとなりましたが、最後のバッターは三振に切って取り、ゲームセット！

　0-3でブレイブべアリーズが勝利し、10戦全勝を達成。そして、2部リーグ・アドバンスセクションの1位通過が確定しました。今後は9月22日から山形県・庄内町八幡スポーツ公園での2試合をしっかりと勝ちきり、そして10月13日からの福岡県・ひびきコスモス運動場での順位決定戦で、1部リーグへの昇格を目指します。

＜試合後インタビュー＞

遠藤麻美監督

「藤嶋は最初から全力でいいピッチングをし、山田蓮もしっかりと抑えました。ただ打線は打ちあぐねていました。これで10勝ですが、目指すは全勝突破です。そして10月の順位決定戦が勝負となります。これから順位決定戦を見据えた練習をし、全員で勝ちきりたいと思います」

第3節の4試合で3本塁打・安井聖梨奈選手

「今日は第1打席、第2打席で打てていなかったので、今度こそと思い3打席目に向かいました。風もあり、入ってくれて良かったです。第2節の成績に満足していなかったのですが、第3節は自分のバッティングができました。やるべきことをしっかりとやり、あと2試合も全勝します」

先制点となるタイムリーヒット・野木あや選手

「前試合、今日の試合と代打で出場しましたが、勝つために打とうという思いで打席に入っています。毎回緊張しますが、スタンドから大きな声援を送って頂き、とても嬉しいです。第3節は、チーム全体に『絶対に勝たなければならない』という固さがありました。勝って当たり前と見られているので苦しい試合もありましたが、しっかり勝てて良かったです。絶対に1部昇格するため、全員総力で戦っていきます」

第3節で3本の2塁打を含む8安打・中村白選手

「第2節では長打を意識していましたが、第3節は1番の打順なので出塁することをテーマにし、強い打球を心掛けました。『しっかり塁に出て先制点に絡む』という役割を徹底できたと思います。全勝でここまで来ましたが、『1部リーグで勝つチーム』という目標に向かってがんばります」