9月7日（土）、前日に引き続き草津市・野村運動公園で、第3節・2試合目が行われました。対戦相手は日本ウェルネススポーツ大学です。

　真夏に逆戻りしたかのような酷暑となりましたが、土曜日の地元開催とあって、会場には多くのファン・応援団が詰め掛けました。また、地域のソフトボールチームに所属する子供たちも応援に加わり、さらには黒木美佳選手の父がコーチを務めるソフトボールチームも兵庫県から応援に。内野エリアが埋め尽くされたため、外野フェンス沿いにもファンが鈴なりに立ち並び、スティックバルーンを打ち鳴らして、選手たちの一挙手一投足に大きな声援が送られました。

【スターティングメンバー】

1.（二）黒木美佳
2.（DP）馬場未波
3.（一）重石華子
4.（中）山本悠未
5.（三）沢柚妃
6.（遊）松田愛実
7.（右）西岡彩乃
8.（捕）鬼澤麻純
9.（左）穐山奈央
FP.（投）濱地沙歩

初回は無得点に終わったブレイブベアリーズ。
先発ピッチャー・濱地は三者凡退に抑える。

　1回表、ブレイブベアリーズの攻撃。2番・馬場が四球で出塁しますが、無得点に終わります。

　この日の先発バッテリーは、ピッチャー・濱地、キャッチャー・鬼澤。1回裏、濱地は3人全員を外野フライに打ち取る三者凡退に抑え、快調な滑り出しを見せました。

沢の出塁・盗塁から先制点！
鬼澤、穐山、黒木がヒットで続き計3点！

　2回表の攻撃では、この回の先頭バッター・沢がサードにゴロを転がすも、悪送球となり出塁します。次の松田はセンターフライで1アウトとなり、続く西岡の打席で1塁ランナー・沢が盗塁。送球が乱れる間に沢は3塁へ進みます。西岡はファーストゴロに倒れ2アウト3塁となりますが、次の鬼澤の打席で相手バッテリーのワイルドピッチの間に沢がホームイン！先制点を挙げます。

　そして鬼澤はレフト前ヒットを放ち、盗塁を決めて2アウト2塁。続く穐山がセンター前へ運ぶと、鬼澤がホームに帰り2点目！穐山は二度の盗塁を成功させ3塁に進みます。そして黒木がセンター前へタイムリーヒットを放ち、3点目！見事に打線を繋げたブレイブベアリーズは、この回に3点を挙げ、3−0とリードしました。

ピッチャー・濱地が三者連続三振！
西岡のタイムリースリーベースヒットで2点追加！

　2回裏、ピッチャー・濱地は三者連続三振を奪い、ファン・応援団を大きく沸かせます。

　3回表の攻撃では、1アウトから山本がセカンドに転がし出塁。続く沢の四球と相手バッテリーのパスボール、さらに沢が盗塁を決め1アウト2、3塁とチャンスを作ります。次の松田はショートフライに終わりますが、西岡が右中間を破るタイムリースリーベースヒットを放ち、山本・沢がホームイン！ブレイブベアリーズは2点を追加し、5−0と大きくリードします。

3回までパーフェクトに抑えた濱地。
4回に2安打を許すも無失点に抑える。

　打線の援護を受け、好投を続けるピッチャー・濱地。1回裏、2回裏に続き、3回裏もセカンドフライと2つの三振に抑え、3回まで一人もランナーを出さないパーフェクト・ピッチングでしたが、4回に流れが変わりました。

　4回表、ブレイブベアリーズ打線が三者凡退に終わると、その裏、ピッチャー・濱地は先頭バッターにライト前ヒットを打たれます。1つのアウトを奪った後、さらにライト前ヒット。1アウト1、2塁と2人のランナーを背負います。ですがここで気合いを入れ直した濱地。自身のアピールポイントである投球時の気合いの掛け声も迫力を取り戻し、続くバッターから三振を奪うと、後続はショートフライで3アウト！見事、無失点に抑えました。

山本がスリーベースヒット！
そして後藤がタイムリーツーベースヒット！

　ピッチャー・濱地の気迫に勢い付けられた、5回裏の攻撃。この回2人目の山本が右中間を破るスリーベースヒットを放ちます。その後2アウト3塁となると、松田の代打・後藤さつきがタイムリーツーベースヒット！1点を追加し、6−0と点差を広げました。

　5回裏の守備では、代打出場した後藤がそのままショートに入り、またファーストは重石から松尾ほの華に交代。ピッチャー・濱地はこの回、2本のヒットと送りバントで2アウト2、3塁とされますが、後続を三振に仕留め得点は許しません。

ピッチャーは藤嶋に交代。
ヒットを打たれるも、ダブルプレーで切り抜ける！

　6回表、ブレイブベアリーズの攻撃。この回の先頭バッター・鬼澤がセンター前へ運び、果敢に2塁を狙うもアウト。後続も倒れ、追加点は挙げられません。

　6回裏、ブレイブベアリーズはピッチャーを交代。藤嶋涼菜がマウンドに上がります。藤嶋は先頭バッターにレフト前ヒットを打たれますが、次のバッターから三振を奪い、1アウト1塁とします。そして後続のピッチャーゴロを、藤嶋が2塁に入ったショート・後藤に、さらにファースト・松尾に送ってダブルプレー！チーム一丸で無失点に抑え、6−0のまま最終回に入ります。

馬場がセンター前ヒット！
藤嶋は三者凡退に抑えて8連勝！

　7回表の攻撃。この回の先頭バッター・馬場がセンター前ヒットを打つと盗塁を決め、ノーアウト2塁とします。続く沢はライトへの犠牲フライで1アウト3塁。しかし後が続かず得点には至りません。

　7回裏、ピッチャー・藤嶋はショートゴロ、サードゴロ、ファーストゴロと三者凡退に打ち取りゲームセット！6−0で勝利し、ブレイブベアリーズは無傷の8連勝となりました。

　第3節は残り2試合。翌日の午前・午後に1試合ずつが予定されており、無傷の10連勝を目指します。

＜試合後インタビュー＞

5回までを投げ被安打4、8奪三振で無失点に抑えた濱地沙歩投手

「試合前は緊張していたのですが、日頃から練習で鬼澤さんに受けてもらっているので、今日も練習通りに鬼澤さんのミットに思い切って投げました。これからも、先発でも継投でも100％チカラを発揮できるように、ピッチングの面だけでなく精神面も準備していきたいです。今日は暑い中、私たちのためにたくさんの方が貴重な時間を割いて応援に来て頂き、とても感謝しています。これからもブレイブベアリーズらしいプレーを見て欲しいです。よろしくお願いします」

2点タイムリーとなるスリーベースヒットを決めた西岡彩乃選手

「2アウト2、3塁の場面だったので、ランナーを2人とも帰す気持ちで思い切ってバットを振りました。打った瞬間はツーベースヒットくらいかなと思っていたのですが、3塁コーチの白さん（中村白キャプテン）が腕を回しているのを見て、3塁まで走りました。私は中距離バッターとして、守備の間を抜く技などを絡めた練習をしています。ファンの皆さんには、そういった面も見てもらえたら嬉しいです」

代打でタイムリーツーベースヒットを放った、ルーキー・後藤さつき選手

「3塁ランナーを自分が帰そう、初球から積極的に振っていこう、という気持ちで打席に入りました。打った瞬間の手応えはあまりなかったのですが、点が入って嬉しかったです。今日はこんなに暑い中、たくさんのファンの方が来てくれました。こんなに大きな声援を受けるのは初めてで、とても感謝しています。1部リーグ昇格に向けて明日以降も勝ちにいきます。応援よろしくお願いします」

宮下雅志コーチ

「前半戦が終わった後、ピッチャー陣はいろいろと反省し、悩み、またよく走り、よく投げ、調子が上がってきました。順位決定節では1部リーグ昇格をかけ、大垣ミナモ（2部リーグ・アドバンスセクション）と対戦することになると思うのですが、大垣ミナモに勝つにはどんなピッチングができればいいのか、何が足りないのか、各々目標を立て課題を明確にし、技術面・体力面ともに向上しています。試合を重ねる度にチームは強くなっています。今後の後半戦、そして順位決定節でもますます強くなっていくので、ファンの皆さんにはその過程をぜひ見て頂きたいです」